
Discography
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近藤秀秋 / アジール PSF Records, PSFD-210, 2015 近藤秀秋(guitar, 10strings guitar, 琵琶), 中溝俊哉(oboe), 神田晋一郎(piano), 河崎純(cb), ヒグチケイコ(poetry reading) 2014年録音 |
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望月治孝‐近藤秀秋
/el idioma infinito Bishop Records, EXJP019, 2015 望月治孝(alto sax), 近藤秀秋(guitar, 琵琶) 2014年録音 |
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近藤秀秋 / STRUCTURES PSF Records, PSFD-168, 2007 近藤秀秋(10st. gut guitar, gut guitar), 狩俣道夫(fl), 河崎純(cb), 野村おさむ(perc) 10弦のガットギターを弾く近藤の演奏は,エグベルト・ジスモンチのように,端正で,正確無比でありながら,同時にカラフルで,ダンサブルな輝きを放っ ている。(中略)現代音楽のようにも,古典的なギター曲のようにも響くガット・サウンドの不思議な浮遊感覚は,あらゆるギター・ジャンルに精通している近 藤の苦心のたまものだろう。決して多くを語らない彼の創造の秘密は,即興音楽を含む複数のジャンルの狭間で,どうバランスをとって安定するのか,またそのバランス感覚を,どうしたら演奏にまで持っていけるのか,ということではなかったかと思う。演奏のドライヴ感は,スウィング感に支配されたジャズ的なもの を捨て,より加速力のあるスパニッシュ・ギターの即興性に置き換えられている。まるで世界中の音楽から雑多な部分品をかき集め,時間をかけて精緻に組みあげられた音楽機械のように,それは万能であり,同時に怪物的である。(北里義之、「web 音場録」、2007.9.17号) |
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EXIAS-J
/ Live Document 2003-2005 P.S.F. Records, PSFDV-3, 2007 近藤秀秋(gtr), 谷川卓生(gtr), 神田晋一郎(analog-synth, pf), 宮崎哲也(live-electronics, pc), 入間川正美(cello), 河崎純(cb), 西沢直人(dr) 男性7人でインプロヴァイズしていく14曲入りDVD。東京とニューヨークでの3回分のステージを収めている。照明の明るさ等はもちろんのこと、パフォーマンス自体がまったく異なる3部作と呼ぶべき仕上がりで、142分間まったく飽きない構成だ。エレクトリック・ギター、コンピューター、ピアノ、アナログシンセサイザー、エレクトロニクス、コントラバス、チェロ、ドラムス、パーカッションを用い、フリージャズと現代音楽がベースだろうが、ロックの熱を感じて興奮を禁じ得ない。メンバー一人一人をアップで捉えたシーンも多いから、どのような演奏で音を放って静謐を司り、交感しながら熾烈な空間を創造していくかもよくわかるのだ。真剣勝負の緊迫感がみなぎるが、飄々とした佇まいも垣間見られる。 (行川和彦「ミュージックマガジン」2007年7号) |
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豊住芳三郎 & EXIAS-J / Son's Scapegoat まるでジャズと現代音楽の間を、ある時は張り詰めた風情で、またある時は飄々とすり抜け、前代未聞のロックへと到達するドラマだ。全体的にパーカッシヴであり、スリリングな攻めの演奏。メンバーの近藤秀秋のライナーから引用させてもらうと、まさに”音の統合と分離”のダイナミズムの音だし、創造と破壊を同時にプレイする緊迫のパフォーマンス光景が目に浮かぶのだ。スケールの巨大さにも驚かされる。そう、これはゆっくりと包み込む濃密なサウンド・モンスターである。デリケイトかつ臨場感のある音の仕上がりも言う事なし。(行川和彦、「ミュージック・マガジン」06.4号) |
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PSF
& Alchemy 20th ANNIVERSARY LIVE P.S.F. Records, PSFD-160, 2005 三上完&JOJO広重、EXIAS-J、今井和雄&インキャパシタンツ、マーブルシープ、灰野敬二&成田宗弘、L&フレンズ、浦邊雅祥&Junko、平野剛&植野隆司 2004年9月8日、9月29日の2日間に渡って行われた「PSF & Alchemy 20th ANNIVERSARY LIVE」のエッセンシャルな部分をまとめたオムニバスCD。 |
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EXIAS-J electric conception
/balance of chaos P.S.F.Records, PSFD-154, 2004 近藤秀秋(gtr), 谷川卓生(gtr), 神田晋一郎(analog-synth, pf), 宮崎哲也(live-electronics, pc), 河崎純(cb), 西沢直人(dr) 『Exias-J electric conception / balance of chaos』は、昨年のニューヨーク公演を6曲収めた約70分のCD。曲によって多少参加メンバーは異なるが、基本は近藤秀秋をはじめとする6人編成で、2本のギター、ピアノ、アナログシンセサイザー、エレクトロニクス、コンピューター、コントラバス、ドラムスなどにより、曲をインプロヴァイズしていく。タイトル通りに静謐とダイナミズムをストイックに操り、絵を描くような音の交感の面白さがよくわかる演奏だ。時空を横切り斬り裂くが如き美しく硬質な音が作り出す、透徹した磁場の緊張感に耐え切れなかったのか、どこからか喚声も飛ぶ生々しい仕上がりも良し。ジャンルのイディオムから解き放たれるためにアグレッシヴな意識をもって演奏したかのようで、そこにぼくは勝手にロックを感じるから、すごく好きだ。 (行川和彦、「ミュージックマガジン」04.8月号) |
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豊住芳三郎
/ SUBLIMATION Bishop Records, EXJP012, 2004 豊住芳三郎 (drums, percussions), 飯塚知 (sax), 近藤秀秋 (gut guitar), 河崎純 (contrabass) やはりサブのドラムスにはシカゴ・フリーの匂いがする。レーベルがポトラッチなどを配給しているせいか、サックス、生ギター、ベースとの空間は極めてヨーロッパ的だが、音に隙間はあっても演奏にスキはない。ダイナミック・レンジの広さも圧巻だ。 (松尾史朗、「ミュージックマガジン」2004.11月号) 常に驚きと感動を聴く者に与えてきた豊住芳三郎だが、このところの充実ぶりはひときわ目立っている。(中略)豊住が生み出す音空間の密度は益々尋常なものではなくなってきている。これは自らのユニットによる最新録音で、彼を含む4人の相互交感から導かれる瞬間瞬間の音の鬩ぎ合いが息を呑むほど美しい。 (大村幸則、「スイングジャーナル」2004.11月号 最優秀賞) |
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金野吉晃 / the unsaid Bishop Records, EXJP010, 2004 金野吉晃 (sax), 入間川正美 (cello on #2), 谷川輝明 (sax on #1), 谷川卓生, 近藤秀秋 (gtr on #1), 西沢直人 (dr on #1), 神田晋一郎 (Pf on #1 & 6), 河崎純 (contrabass on #1 & #6), 清水浩, 市村悟 (gtr on #4) 盛岡のフリー・サックス奏者金野吉晃の初リーダー作。金野は70年代から活動し、ジョン・ゾーン、エヴァン・パーカーらと共演し、双頭リーダー作もあるが、このアルバムは、近藤秀秋、神田晋一郎、河崎純ら新世代の前衛音楽家とのセッション。ソロ、デュオ、7人の集団即興と形態はさまざまだが、基本的にインカスのデレク・ベイリーらの即興音楽の延長にある。繊細なスタンダード・ジャズのように美しいなどと言ったらかなりの誤解を撒き散らすだろうが、もはやそういう世界が経験の積み重ねの中で生まれている気がする。傾聴。 (青木和富、「CDジャーナル」2004.6月号 注目盤) |
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EXIAS-J
electric conception / avant- garde P.S.F. Records, PSFD-133, 2003 近藤秀秋(gtr), 谷川卓生(gtr), 神田晋一郎(analog-synth, pf), 宮崎哲也(live-electronics, pc), 西沢直人(dr) 本作でようやくヴェールを脱いだelectric conception は、さらに新たな演奏の位相を獲得している。彼らはここで従来の彼らの演奏を根底から支えていた、全速力で急坂を駆け降りながら自在にパスを交わし合う対話の技術と、全周360°はおろか遥か高みから全体構造を見通していた鳥瞰的なパースペクティヴをあえて封印し、盲いてある事を自らに課している。距離に充満が、対話に溶蝕が取って替わり、演奏は「昆虫的」とも言うべき奇妙な集合性に向けて同質化を来しながら、あらゆる境界を侵犯して相互浸透を進め、もはや空間と演奏者は見分け難くひとつのものとなっている。(中略)空間はあの圧倒的な充満を片時も忘れることなく、常に一触即発の不穏さをたたえている。 (福島恵一、ライナーノートより抜粋) |
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河崎純 / 左岸・右岸 Bishop Records EXJP009, 2003 河崎純 (contrabass), 国弘和毅 (poetry reading #12), 神田晋一郎 (Pf #1), 近藤秀秋 (E.Gtr #13), 中溝俊哉 (oboe #4 & 7) コントラバス独奏とデュオで構成した河崎純(b)のデビュー作『左岸・右岸』(02年11月−03年5月録音)で、ミクロなサウンドから極大音へ、アルコの超低速からノイズの超高速へ、まさに左岸から右岸へと瞬時に飛躍するソロを支えるのは、師匠である斉藤徹(b)の垂直に切り立った深い情感とは別種の、途切れることのない執拗な意識の持続である。即興的な対話の相手としてはつかまえにくいこの内省的な時間と渡りあったのは、調律の狂ったピアノで断片化されたサウンドを叩き出す神田晋一郎(p)、クラシカルな姿勢を崩さずに我が道をいく中溝俊哉(oboe)、情景描写的なサウンド構築が大友良英のターンテーブルを思わせる近藤秀秋(g)、J-POP風な発音が詩の身体を身軽にする美声の国広和毅(詩朗読)など。アルバムは河崎を軸にしたExias-Jの多面的な対話の記録でもある。推薦盤。71分19秒。 (北里義之、「音場舎通信」第60号) |
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薄明の天使たち -西周成の映画に寄せるオマージュ- Bishop Records EXJP007, 2003 Caprice, EXIAS-J etc. 西周成監督の作品のための映画音楽集『薄明の天使たち』(2002年)は、アントン・ブレジェストフスキー作曲の「守護天使のささやき」や彼が率いるアンサンブル"カプリス" の「妖精たちの王国」、ピアノ練習曲みたいに弾かれたラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、そしてEXIAS-J 制作の3つの音響詩を収録している。配役に見立てた演奏者に物語の各要素を振り分けた「夢幻の薔薇」(近藤秀秋、谷川卓生)、古楽やアンダルシア風になる組曲「夢の縫子」(中溝俊哉)、ロシアの憂愁を塗りこめたような秀逸な作品「宵闇」(神田晋一郎) など。映画の内容に添って外村京子(vln) と榎戸二幸(十七弦) が起用された。異領域の芸術との共同作業、即興演奏だけでないEXIAS-J の集団創造、共同作業の全体を作品としてCD化する発想など、近藤秀秋のプロデューサー的側面をうかがわせる一枚。 (北里義之、「音場舎通信」第60号) |
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EXIAS-J/Phenotypes in
a polygon Bishop Records EXJP006, 2002 近藤秀秋(Gtr)、西沢直人(Dr,Perc)、谷川輝明(Sax)、池上秀夫(WB)、中溝俊哉(Pf) 彼らの即興は、これまでの言わばテンション/スピード型即興から転じて、作曲作品と聴き紛うアンサンブル型の演奏となっている。彼らの技量をもってすれば、テンションとスピードを突き詰め、凍りついた急斜面をリュージュで滑り下るような一体性(ありとあらゆる突発事に俊敏にかつしなやかに対応しながら)を獲得することなど容易だろうが、彼らはそうした「名人芸」に飽き足らず、演奏ごとに様々な課題/迂回を自らに強いているようだ(自分自身や関係性を急速に燃やし尽くしてしまわないための知恵)。ここでも音列や音密度のなぞり/相互反映に、何らかの「ルール」が仕込まれているように感じられる。ミクロな距離感覚と注意深い抑制が卓越した演奏は、乱反射の過剰さをはらみながらも、冷ややかな幾何学美をたたえている。(福島恵一、「ジャズ批評」第111号) |
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EXIAS-J
/ VENOM Bishop Records EXJP004, 1999 近藤秀秋(Guitar)、西沢直人(Dr,Perc) 集団でスピード・音量・パワーなどすべてを極大化させ(その反対の極小化ももちろん含まれる)、しかもインプロヴィゼーションとして成立させようと試みる演奏は、高柳のニューディレクション以降なかなか現れては来なかった。このギターの近藤秀秋とドラムの西沢直人を中心とするEXIAS-J はその延長線上に位置すると思われる新しいグループだ。"中心とする" と記したのは、そこに若干の変更を含めたメンバーにバリエーションがあるからだ。彼ら(正確には近藤個人)のホームページを覗くと、相当の範囲の音楽に影響を受けているのが想像できる。最初に何の予備知識もなく、CDを聴いたときから感じたことでもあるが、単純に音量の問題だけでなくその他の音楽的な構成要素も単純でない、音楽的背景も裾野の広いものだ。一聴すると同系統に分類されてしまうのだが、同時期に聴いた勘違いジャパノイズ礼讃アルバム(Walter / Lonberg-Holm / O'Rouke の高柳トリビュート)よりも、音楽そのものを深く真摯に捕らえている。瞬く間に音による縦・リズムによる横・音色による空間にそれらとの隔絶の違いを感じる。両者を聴き比べれば、大方はこちらのアルバムを支持するだろうことを信じて疑わない。 (岩淵聡、「G-Modern」 vol.22) |
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EXIAS-J / Critical Blank Bishop Records EXJP002, 2000 近藤秀秋(Gtr)、西沢直人(Dr,Perc)、谷川輝明(Sax)、池上秀夫(WB) 近藤秀秋 (g)、池上秀夫 (b)、谷川輝明 (spn, as)、西沢直人 (dr) が参加したEXIAS-J の『クリティカル・ブランク』(1999年10月17日録音) は、ヘッドアレンジやソロオーダーと行ったジャズの手法を踏襲しているわけではないが、ブルージーな雰囲気がアルバム全体を覆っていて、現在の地点からみると、開かれた現代ジャズの試みとも呼び得るEXIAS-J の異色作となっている。メンバー全員で演奏する曲の中にも様々な組合わせの即興が登場するが、特に「直面」と「繊細な自己同一性」は、フリーインプロヴィゼーションの起源に横たわる特権的関係性であるデュオの演奏で、会話するようにドラミングをする西沢を相手にフリーフォームで挑む谷川と池上が、演奏に「危機的=批判的空白」を忍び込ませている。これ以降のEXIAS-J は、常にデュオに回帰しながら歩むこととなる。推薦盤。 (北里義之、「音場舎通信」第60号) |